ここ数年、HSPという言葉をよく聞くようになりましたよね。
私自身、自分はHSP気質であると認識しています。
病気ではなく気質であり、5人に1人ほどの割合でいると言われています。
HSPの認知度が上がると同時に、「自分はもしかしたら、それなんじゃないか?」と悩む方もいれば、
「HSP?そんなの言い訳でしょ?誰だって少なからず当てはまるのでは?」と否定的な意見もあると思います。
私がHSPを知ったとき、幼い頃から感じていた生きづらさの正体がわかったような気がして、とても嬉しかったことを覚えています。
そこから少しずつ、自己肯定感を育てるよう意識してきました。
目次
なぜHSPの中には、自己肯定感が低い人が多いのか?
毎日がヘトヘト…?敏感な子ども時代
あらゆることに敏感で、色んなことが気になる…
初めてのことも、毎日起こる様々なことも、日々の小さな変化も…
多くのことが刺激になるHSPさんの中には、毎日がヘトヘトになるほど疲れていた方もいらっしゃると思います。
それがゆえ、気にしすぎ・臆病者だと言われたり、元気がない、体力がないと注意されたり…
どちらかと言うと、否定的な言葉をかけられることが多かったため、自己否定感が強くなる傾向にあるのではないでしょうか?
5人に1人の少数派ゆえ、否定されることが多かった
さらに、HSPは5人に1人ほどの割合だと言われているので、かなりの少数派になります。
80%の非HSPさん達の中では、気質が悪目立ちしてしまっていたかもしれません。
日本はとくに、みんなと同じに出来ることが「協調性があって良いとされる社会」なので、少数派というだけで否定の対象になってしまったのだと思います。
親や大人をイラつかせてしまうことへの申し訳なさ
私が一番感じていたのは、親や大人(先生など)をイラつかせていることでした。
ちゃんと出来れば、怒らせなくてすむのに…
そんな思いが子どもながらにあって、いつの間にか
自分=人に迷惑をかける存在という構図になっていました。
それが、自己肯定感を低くしていたと思います。
どうすれば、自己肯定感は育てられる?
幼少期の想いを、今の自分が受け止めてあげる。
辛かった経験を思い出すのは少ししんどいですが、
・どんな時に辛かったのか?
・その時の、自分の気持ちはどうだったか?
・どんな言葉を、大人からかけてほしかったのか?
これらを確認してみると、子どもの頃には分からなかったことが見えてくると思います。
自分は小さな子どもだった。精一杯生きていたし、大人や周りの状況が感じとれすぎて苦しかった。
本当は認めてほしかったし、「そんなあなたが大好きだよ」と声をかけてもらいたかった。
など、見えてくる本心を受け止めて、私なりに頑張っていたことが認められるようになってくると、楽になってくると思います。
周りの意見や常識よりも、自分の感覚を一番大切にする。
周りのことを過度に感じ取ってしまうHSPさんは、
自分のことよりも相手の意見を優先したり、場の空気を読んで行動しがちです。
逆にアホなふりをして、あえて怒られる…という謎の行為に走ることもあります(笑)一応空気を読んでの行動なんですが…私だけかな?(^_^;)
もちろん相手を尊重することは大切ですが、自分が苦しくなるほど合わせるのはおかしいですし、
相手にとって、動かしやすい都合のいい存在になってしまう可能性もあります。
突然大きなことではなくていいので、日常にある小さなことから「私はどうしたいんだろう?」と考えてみることをオススメします。
短所と長所は紙一重
過去に「あなたの○○が良くない!直しなさい!」と言われて傷ついた経験はないでしょうか?
HSPさんだと、臆病で物事に時間がかかること、人の顔色を伺って返事をする癖や、集団と馴染めないところなど…
どれもたしかに【短所】として見られがちではありますが、本当に悪いこととは限りません。
たしかに、社会でみんなと暮らしていくため中では目立ったかもしれません。
しかし、どれも裏を返せば【長所】に変化するようなものばかりです。
ゆっくりと繊細に物事を進められる、周りの状況を察して判断できる、独立して行動できる…などなど!
短所と長所は紙一重です(´ω`)
HSC関連の本を読むのもオススメです。
個人的に、自己肯定感が低い人はHSC関連の本を読むことをオススメしたいです。
自分がどのような子だったのか?周りの大人たちは、どう思っていたのか?
私はHSCの本を読んで、幼少期の私を抱きしめたくなりました。「ありがとう、本当に辛かったよね」と。
それと同時に私の中にあった、分かってくれなかった親(や大人達)に対する気持ちも変化していきました。
育てにくかっただろうな…という気持ちと、ついついHSCの子どもを否定してしまう気持ちも、少し分かった気がします。
私のオススメは、子育てカウンセラー心療内科医の明橋大二さんが出している、HSCの子育てハッピーアドバイスという本です。
漫画の部分も多くて、カラーで読みやすいですよ♡
私は枕元に置いて、気が向いたときにパラパラと読んでいます。
その日の精神状態によっては泣けてくるときもありますが、とても癒し効果があると思います。
私もまだまだ自己肯定感の低い人間ですが、自分だけは最後まで自分の味方でいようと決めています。
共に頑張っていきましょう!